附録 六
復習カレンダー
忘れる直前に、見ずに思い出す
技を習った日を入れると、翌日・3日後・1週間後・2週間後・1か月後の復習日が出る。復習は「その技のページを開かずに、3語の合図と見ずに確認の問いに答える」こと。答えられたら済みにする。答えられなかったら、ページを開いて確認し、その技は翌日にもう一度出る。
01イメージ再生
頭に動きが浮かばないときの復習。手順ごとに動画のその場面だけを流し、見終わったら目を閉じて自分の体で1回再生する。最後に入口から出口まで通しで再生してから、見ずに確認の問いに答える。1技5分ほど。
場面の秒数は字幕の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。場面の指定がまだ無い手順は、文だけで再生する。
02なぜこの間隔か
同じ回数を復習するなら、まとめてやるより間隔を空けたほうが残る(間隔効果)。しかも間隔は「忘れかけた頃」が最も効く。だから最初は短く、覚えているほど長くする。
- 間隔を空ける
- 強 Cepeda ら(2006)が254の研究・1万4千件以上の観測を統合。まとめて学ぶより間隔を空けたほうが、ほぼ例外なく後日の保持が良い。記憶研究で最も確実な知見の一つ
- だんだん広げる
- 中 「忘れかけた頃に思い出す」が最も効く。最初の間隔は短く(翌日)、思い出せるたびに広げる。広げ方の最適値は課題で違うので、ここでは 1→3→7→14→30日の一般的な形を使う
- 見ずに答える
- 強(記憶)/弱(運動) 読み返すより思い出すほうが残る(テスト効果)。運動技能への直接の証拠は少ないが、手順の記憶には同じ仕組みが働く(附録二)
- 運動には練習が要る
- ここで残るのは「手順の記憶」。体の動きは道場での反復と睡眠で定着する(附録二)。カレンダーは「次の練習で何をやるか」を決めるためのもの
03技を登録する
同じ技を複数回習ったら、最新の日で登録し直してよい(間隔は最初から)。
04今日の復習
ページを開かずに、3語の合図を唱えて、頭の中で入口から出口まで一度再生する。できたら「できた」、詰まったら「詰まった」を押す。
05登録済みの技と次の復習日
(別の端末に移すときに)
06復習の仕方
- 技の名前だけを見て、入口(どの形から)と出口(相手役がどうなって終わるか)を言う
- 3語の合図を唱えながら、目を閉じて頭の中で一度再生する(10秒)
- その技の「見ずに確認」の問いを、開かずに答える
- 全部答えられたら「できた」。1問でも詰まったら「詰まった」を押し、ページを開いて確認する。詰まった技は翌日にもう一度出る
- 頭に動きが浮かばない技は、先に「イメージ再生」で場面を見てから、もう一度目を閉じて再生する
- 「詰まった」が2回続いた技は、次の練習で最初にやる技にする(附録五の「今日の目標」)