ハーフガード
相手の片足だけを絡む現代柔術の主戦場。下からは潜り・アンダーフック・バックテイクの三択、上からは腸骨・ラペラ・枕で制するブレイク1・2・3。
01ハーフガード
(ポジションの概念と基本原則)
相手の足1本を自分の足で絡めるガードポジション。下(ボトム)からでも相手を強くコントロールでき、攻撃の起点になる。
入口と出口
- 入口
- 相手の足1本を自分の足で絡めた(ハーフガード)
- 出口
- 丸まって時計側(逃げる側)を向き、胸と胸をつけず、半身でフレームを作っている
相手役に起きること
- 足1本を絡まれて、抑え込みが成立しなくなる
- 相手が丸まって逃げる側を向き、胸を合わせられない
- 半身になられて押さえ込めない

座っての対談のあと、ハーフガードの基本として組み方、丸まり方、起き上がり方を下と上の両方から実演する構成。秒数は字幕や画面の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。
手順(完全版)
(ポジション概念のため、手順ではなく「成立条件と基本姿勢」を整理する)
- 定義: クロスガード(クローズドガード)が足2本で相手の腰を抱えるのに対し、ハーフガードは相手の足1本を自分の足で絡める。名前の由来はクロスガードの「ハーフ(半分)」この動きは動画にない
- 足の絡め方: 相手の足に自分の足を引っ掛けたら、下に行った足を折り曲げて絡む。ただし足首を深くロックしない(怪我防止。「組まなくていい」)
- ハーフガードを組んだらすぐ丸まる。丸まる方向は時計側(=逃げる側)
- 「時計を見る」=顔・体を時計(逃げる側)に向ける。マウント方向を向くと押さえ込まれるこの動きは動画にない
- 胸と胸をつけない。「胸と胸ついたらあかん」=つくと押さえ込まれるこの動きは動画にない
- 両肩がマットについた状態は形として弱い。半身になる(→技術2「半身フレーム」へ)動画は両肩をつけた形から半身になる説明はなく、頭を上げて起き上がる
歴史・位置づけ(座学)
- 柔道では抑え込みが非常に強い(投げ一発と10〜25秒の抑え込みが同価値)が、ハーフガードにした瞬間に抑え込みが「なし」になる。それほど足1本を掴むことは大きい
- MMAでは少し前までハーフガードは上下五分五分と思われていた(クローズドは正直上の方が弱いが、ハーフはトントン)
- BJJではハーフガードの下の方が有利とされ、これを専門にするプロフェッショナルもいる。それぐらい相手をコントロールしやすいポジション
コツ・原理
- ハーフガード下の攻撃の起点はアンダーフックと潜りスイープの2つだけ。この2つが潰されたら下からは何もできない。潜れたら→スイープ・バックテイク・ダブルレッグに派生、アンダーフックが入れば→潜り・ダブルレッグに派生
- 「時計を見る」は逃げる側に向くこの道場独自の合図
- ハーフガードはハムストリングの柔軟性の影響が少ないため、体の硬い人でも長所として先に作りやすい
- 「サイドに押さえ込まれてからハーフに入るところは、クロスガードとマウントをやっていないとわからない。積み立てだ」
「胸と胸ついたらあかん」
「マウントで寝ていたら負け、すぐ起きる」
「たすきするな。教えてない。絶対するな。百パー取られる」
よくある間違い・注意
- 足首を深くロックする → 相手の足の動きで自分の足首が極まる・怪我する。「触れないか、離した方がいい」
- 胸と胸をつけてしまう → 押さえ込まれる
- マウント方向(時計と逆)を向く → 押さえ込まれる
- 無駄に力を入れる(「なんでそんな力入れてるんですか」と複数回指摘)
- ダブルアンダー(両脇を差される形)を相手に許す位置に自分から行く。「たすきするな。教えてない。絶対するな。百パー取られる」
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02半身フレーム
(劣勢→攻勢の転換)
ハーフガードで両肩を浮かせて半身になり、肘から先のフレームで相手の顔を押して、押さえ込まれる形から攻める形に変える構え。
入口と出口
- 入口
- ハーフガードに入ったが、両肩がマットについている(劣勢)
- 出口
- 半身になって肘から先のフレームで相手の顔を押し、襟を持って攻める形になっている
相手役に起きること
- 側頭部を押してかぶってくる(クロスフェイス)
- 肩ブリッジされ、肘から先で顔を押される
- 胸ではなく肩の後ろと背中を見せられ、押さえ込めなくなる

座っての対談のあと、ハーフガードの基本として組み方、丸まり方、起き上がり方を下と上の両方から実演する構成。秒数は字幕や画面の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。
手順(完全版)
(前提: ハーフガードに入ったが両肩がマットについている劣勢状態)
補足: フレームを作るために右手で押し、右手を引く。相手のグリップに執着せず、離してよいものは離す。
- 右肩・右側頭部をマットにつけて半身になり、(時計側へ)すり足する動画は頭をマットにつけず、頭を上げて肘で起き上がる
- 相手は側頭部を押すようにかぶってくる(クロスフェイス)。これに対し、まず肩ブリッジこの動きは動画にない
- マウントエスケープ/バックテイクの時と同様に、左手の肘から先を曲げて相手の顔に持っていくこの動きは動画にない
- 相手の顔を押しながら右手を後ろに返す。相手に胸を見せると押さえ込まれるので、肩の後ろ側と背中を見せるような構えにするこの動きは動画にない
- 左手で相手の襟を持つ。持ち方は親指が下
- 反対側も同様: 右腕の肩で打ち込み→肘から先を回して相手の顔を押す→押しながら左手を抜いて半身この動きは動画にない
コツ・原理
- 「相手が嫌がることをしないとダメ」——ただ形を作るのではなく、相手の反応を引き出す
- 肘から先で押す。フレームを作りながら
- 顔は相手の方へ向ける(向けない方が弱い)
- 相手に見せるのは胸ではなく「肩の後ろ側と背中」
「相手が嫌がることをしないとダメ」
「ここまで完璧。ぺけして歩くとかしなくてもできてる」
よくある間違い・注意
- 相手に胸を見せる → 押さえ込まれる
- 足を組んで固める → 「カチっとこらえられてパリィでやられる」ので足はそのまま(防がれる)
- 相手のグリップに執着する → 離してよいものは離す
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03車輪スイープ
(自分が車輪になる)
ハーフガードから、自分の体を車輪のように回転させて相手をひっくり返すスイープ。肩を順番にマットにつけるだけで回る。
手順(完全版)
準備の身体操作: かかとをお尻に持ってきてブリッジ。大腰筋で、腹に力を入れる。
- ハーフガードの状態から、左手(腕時計側)をずっと見る(回転方向に目線を固定。解釈は未確認)動画は下から相手を抱えて返すスイープで、両肩を順につきながら回る動きは確認できない
- 右手を相手の股の中に入れ、右肩をマットへ。ずっと時計回り動画は下から相手を抱えて返すスイープで、両肩を順につきながら回る動きは確認できない
- 右肩がマットについたら、左肩をマットにつけて右肩を返す——「左肩マットについた瞬間に右肩を」。それだけでくるっと回る動画は下から相手を抱えて返すスイープで、両肩を順につきながら回る動きは確認できない
- 逆側も同様: 左手を股に突っ込んで左肩マット→右肩、右肩マット→左肩動画は下から相手を抱えて返すスイープで、両肩を順につきながら回る動きは確認できない
コツ・原理
- 原理: 「自分が車輪になって相手をくるっと回す。これをスイープという。ひっくり返す。リバース」
- 腹筋をずっと入れておく。抜かない
- 力というより「理合い(りあい)」。「技は理合いが4つ繋がったもの」
「自分が車輪になって相手をくるっと回す。これをスイープという」
「技は理合いが4つ繋がったもの」
「成功体験を自分のミスで失敗にしない」
よくある間違い・注意
- 目を瞑る → 「殴られますよ。格闘技だから」
- 腹筋を抜く
- 余計なことを考える・言われていないことをする
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入口と出口
- 入口
- ハーフガードで、右手を相手の股の中に入れられる
- 出口
- 自分が車輪のように回り、相手がひっくり返る
相手役に起きること
- 股に手を入れられ、右肩をマットにつけられる
- 左肩がついた瞬間に右肩を返され、回される
- ひっくり返る
04潜りスイープ
(モグリスイープ)
ハーフガードから相手の下(股の中)に潜り込んで相手を返すスイープ。足を組んだままが絶対条件で、離れたら終わり。
手順(完全版)
- ハーフガード下から相手の下=「股の中」へ潜る動画は脇を差して起き上がる展開で、相手の股の下へ潜る動きは確認できない
- 潜る時にハーフの足を組んでおく。組んでいないと「空中分解する」動画は脇を差して起き上がる展開で、相手の股の下へ潜る動きは確認できない
- 潜りスイープをかけると、相手が両手をマットにつく(まだ倒しきれていない状態)ことがある動画は脇を差して起き上がる展開で、相手の股の下へ潜る動きは確認できない
- その時点で離れたら終わり。ハーフの足を組んだまま回す動画は脇を差して起き上がる展開で、相手の股の下へ潜る動きは確認できない
- 潜ったら、三角絞めをする時のように足を伸ばし、その反動で起き上がっていく動画は脇を差して起き上がる展開で、相手の股の下へ潜る動きは確認できない
- 体重差があっても足を伸ばせば起きられる動画は脇を差して起き上がる展開で、相手の股の下へ潜る動きは確認できない
相手が立ってきた場合の対応
- 潜って相手が立ってくるまで待ち、倒したら上になって投げる(上を取る)
- 相手の腕を持つ位置が悪いと回せない → 肘を上げさせて(肘から)持つ
- 持ったらまず小指を上げる(小指側から手首を返す)
- 小指を上げると同時に肩で相手の脇へ入る
- 後ろを向いて、登っていって両脇に入る
コツ・原理
- 足を組んだまま=一体化して回すことが原理。離れる=技の終了
- 三角絞めの要領で足を伸ばした反動を起き上がりの動力にする
- 「小指上げる」→「同時に肩で相手の脇」の連動
- ハーフガード下の2大起点のひとつ(もうひとつはアンダーフック)
「モーヴリスイープしてからですよ。離れたら終わり」
「モグリスイープが下(潜る)」
よくある間違い・注意
- 足を組まずに潜る → 空中分解する
- 相手が手をついた時点で離れてしまう → 「離れたら終わり」
- 腕を持つ位置が悪い → 回せない。肘から持つ
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入口と出口
- 入口
- ハーフガードで足を組んだまま、相手の下(股の中)に潜れる
- 出口
- 足を伸ばした反動で起き上がり、相手を返して上になる
相手役に起きること
- 下に潜られ、両手をマットにつかされる
- 足を組んだまま回され、離れられない
- 足を伸ばされた反動で起き上がられ、返される
05アンダーフック→バックテイク
(乗らずに倒れ込む)
ハーフガードからアンダーフック(脇差し)で相手の背後に回る技。自分から乗ろうとせず、肩から倒れ込めば相手は勝手に倒れる。
入口と出口
- 入口
- ハーフガードで相手の脇の下に腕を差した(アンダーフック)
- 出口
- 肩から倒れ込み、相手が勝手に倒れて背後を取る
相手役に起きること
- 脇を差され、背後に回られる
- 肩から倒れ込まれ、勝手に倒れる
- エビで位置を直され、バックを取られる

ハーフガード下から脇を差してバックに回る攻めを、崩し方の違いごとに実演する構成。秒数は字幕や画面の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。
手順(完全版)
- ハーフガード下からアンダーフック → 脇を出す → バックテイクへ
- (補足: 相手の腕の肘から先をくるっと回してバックへ。右手のひらをマットにつける)手のひらをマットにつける細部は確認できない
- バックで右手アンダーフック(右手を相手の脇の下へ)バックで脇を差し直す場面は確認できない
- 乗ろうとせず、右肩からマットへ倒れていく(相手は勝手に倒れる)肩から倒れ込む動きは確認できない
- 左足でエビをして位置を調整エビで位置を直す場面は確認できない
- 左手はダブルアンダーへ(「マウントの時もやった」と既習事項に接続)両脇を差す形は確認できない
コツ・原理
- 「乗らんでよろしい。倒れたらよろしい」=力ではなく倒れ込みで崩す
- エビ(ヒップエスケープ)での位置調整が仕上げの鍵
「乗らんでよろしい。倒れたらよろしい」
「もう倒れたらよろしいやん。勝手に倒れるでしょ」
よくある間違い・注意
- 相手に乗ろうとする(力で行こうとする)→ 倒れ込みだけでよい
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06アンダーフックからのダブルレッグテイク
アンダーフックから潜りもバックテイクも封じられた時の第3の選択肢。相手の両足を取って倒す。

ハーフガード下でアンダーフックを取り、オーバーフックで裏を封じられたところから起き上がって両足を取る流れを英語で解説する動画(道着なし)。前半がゆっくりした解説、2:02からは別の角度でもう一度見せる。小指を上げる細部は言葉では出てこず、足は外側の手で膝を引き寄せる形で説明している。秒数は目安で、前後2秒ほどずれる。
手順(完全版)
- アンダーフック状態で、潜りもバックテイクも封じられた場合に選択する
- アンダーフックの小指側を上に上げながら、右手でマットを押して相手を押す
- (補足: ハーフガード下からアンダーフックを入れて相手を押していくと、相手が押し返してくる=浮き上がって左腕で押してくる。それを利用する)
- 右手アンダーで圧力をかけ、肩で相手にプレッシャー
- 右手で相手の足(左足のすね付近)を持って引く → ダブルレッグ
- 倒す方向は前(自分がかけている側)。後ろに行こうとしない
コツ・原理
- 「持つところと持つところと角度」が全て
- 押す時は肘の高低差では押せないので位置を作る
- 力を入れる場所は持ち手の一点
- 道場ではこれを「遠近法における両足タックル」と呼んだ
「そんなグッてやらない。力入れない」
「行き止めたら全部飛ばされる」
よくある間違い・注意
- 力で押す。「そんなグッてやらない。力入れない」
- 後ろへ行こうとする → 「行き止めたら全部飛ばされる」
- 足をかけすぎる → 「足もうかけすぎ。危ない」
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入口と出口
- 入口
- アンダーフックから、潜りもバックテイクも封じられた
- 出口
- 相手の両足を取って前に倒す
相手役に起きること
- 押されて押し返してくる(浮き上がる)
- 肩でプレッシャーをかけられ、足を持たれる
- 前に倒される
073択の判断
ハーフガード下の攻撃は、相手の反応を見て潜りスイープ・バックテイク・ダブルレッグの3つから選ぶ。パターンの自動再生(オートマチック)は全てカウンターされる。
入口と出口
- 入口
- ハーフガード下で、潜りかアンダーフックのどちらかを狙っている
- 出口
- 相手の反応に応じて、潜りスイープ・バックテイク・ダブルレッグのどれかが通る
相手役に起きること
- 潜りを止められる→脇が空く(アンダーフックへ)
- アンダーフックから潜れる→潜りスイープ、バックが取れる→バックテイク
- 両方封じられる→ダブルレッグ
手順(完全版)
- ハーフガードで潜れない(相手に潜りを止められた)→ 脇を開いてアンダーフックへ切り替え
- アンダーフックから、バックテイクへ。または潜れる状況なら潜りスイープ(バーンと潜ってビヨーンと起きる=「潜りスイング」。潜りスイープの言い換え)
- アンダーフックからの潜りもバックテイクも封じられたら → ダブルレッグテイク
- 状況(潜れる/潜れない、脇が取れる/取れない)に応じて3つを使い分ける
用語の整理
- 潜り(モグリ)スイープ=下に潜る/アンダーフック=脇(を差す)/バックテイク=後ろ。混同してオートマチックになるのが「あるある」
コツ・原理
- 「オートマチックに勝手にやらない。気持ちよくなってやるオートマチックは全部カウンターで飛ばされる」=パターンの自動再生ではなく相手の反応を見て選ぶ
- 体系の整理: 下の起点はアンダーフックと潜りスイープの2つだけ。潜れたら→スイープ・バックテイク・ダブルレッグ、アンダーフックが入れば→潜り・ダブルレッグに派生
「オートマチックに勝手にやらない。気持ちよくなってやるオートマチックは全部カウンターで飛ばされる」
「今の3つを使って僕を起こしてみろ」
よくある間違い・注意
- 相手の反応を見ずに決め打ちで技を出す
- 3つの技の名前と方向(下・脇・後ろ)を混同する
- 逆サイドでアンダーフック・潜りスイングができない、という左右差の課題も露呈
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08ハーフガードブレイク1・2
(トップ。腸骨+ラペラ+枕)
トップでハーフガードに入れられた時に、腸骨グリップ(アンダーフック防止)とラペラ(潜りスイープ防止)で相手の2大起点を封じてから、足を引き抜いてパスに繋ぐ手順。
前提となる理論
- トップの先決事項は「相手のアンダーフックと潜りスイープを防ぐ」こと(ボトムの起点はこの2つだけだから)
- 一般理論: ガードブレイク → パスガード → ポジション確保(サイド/マウント)の3工程。クロスガードブレイクは「割るだけ」だったが、ハーフガードブレイクはブレイク後にサイド/マウントまで取り切る
- この道場ではガードブレイクの手順1-2-3にパスガードへのアプローチを全部埋め込んで教える(体で覚えるまでスパーでやられ続ける一般的な教え方は時間の無駄、という方針)
手順(完全版)— ブレイク1(腸骨+ラペラ+枕)
反復用の口伝: 「腸骨。ラペラ。ドン。左手枕。腸骨押しながらトントントン。左手を後ろ。右手離して遠いところの外側を持ち、左膝を押しながら右足(を抜く)」
- トップでハーフガードに入れられた状態から。右手で相手の腸骨(骨盤)を持つ/押さえる — 相手のアンダーフックを防ぐため(「胸骨」「腸骨」が混在するが、腸骨が正)腸骨を押さえて脇差しを防ぐ場面は確認できない
- 左手で相手の右側の襟のラペラを引き出し、自分の側(自分の肩のところ)に固定する — 相手の潜りスイープを防ぐため。この形で「アンダーフックも潜りスイープも防げた」状態を作るこの動きは動画にない
- 左膝(左足)を引きながら、相手の右胸と自分の左胸を合わせていくこの動きは動画にない
- 左手を相手の首の下に通して肩を掴む=枕(まくら、クロスフェイス)。「柔術でも柔道でも名前がある」と紹介されたこの動きは動画にない
- 左手でマットを押さえるこの動きは動画にない
- 腸骨を持った手で押しながら、胸と胸を合わせてトントン(お尻を上げて細かく詰める動き)→ ハーフの絡みを緩める。左足を浮かせて逆側へこの動きは動画にない
- 左足を相手の右のお腹(腰骨あたり)に当てる=ストッパーこの動きは動画にない
- 腸骨側の手を離して、相手の外側の足の遠いところ(ズボン)を持つこの動きは動画にない
- 左足をストッパーにして(左足で蹴りながら)、絡まれている右足を引き抜く動画は足先を抜かないとパスにならないと説明するだけで、ストッパーを使った抜き方は見せていない
- 抜けたら右手を相手の腰骨に当て、腰を入れて角度を越し、胸と胸を合わせて制するこの動きは動画にない
手順(完全版)— ブレイク2(ダブルアンダー+肩圧)
- 立ち上がり、相手のハーフガードに対しぐっと押し込んで入る
- まず腸骨を押しながら、ショルダーロック(肩で相手の腕/体を押さえる圧のかけ方)で相手の腕を押しにいく。顔で押す。そこでやっと右手アンダーができる(焦って先に右手を出さない)
- 右手でアンダー、左手もアンダー(ダブルアンダー)、圧力をかける。「輪」のように締めたら強い
- 右肩で相手にプレッシャーをかけながらお尻を上げていく(トントントン)
- 右膝を伸ばす(お尻を高く上げるため。「余計なことをしない、伸ばすだけ」)→ 空間ができる
- 左手オーバー。持つのではなく脇に挟む(「これはもう持たない。脇挟まないとコントロールできない」)
- (修正: 左手オーバーは「手で抱える」。脇に抱えると逃げられる、との指導もあり。※「脇に挟む」と「手で抱える」は表現が食い違うため、新しい指導を優先。ただし記述はブレイク・スリーの反復中のものである可能性もあり、確定的な結論は保留)
- 左足を開く。右足が相手の右脇に入る位置に置く(遠いと一歩歩く羽目になる)
- 拾われている左足を切る。切ったら右足に左足を重ね、押し切る(右足下に押し切る)
コツ・原理
- 腸骨=アンダーフック防止、ラペラ=潜りスイープ防止。目的つきで再確認された
- おでこ/頭・肩で相手にプレッシャーをかけ続ける。「常に押さえ、常にしがみつく」
- お尻をマットにつけてから足を抜く
- 抜いた後の右手は執着せず離して腰骨を持つ
- 胸と胸を合わせる時は両膝を曲げてマットに
- 相手はグリップを絶対離さない前提で、それでも抜ける手順として設計されている
- 後ろに腰を下げたら弱い。下げずに、左手は前
- スローでやって精度を上げる。焦らない
「腸骨。ラペラ。ドン。左手枕。腸骨押しながらトントントン」
「これはもう持たない。脇挟まないとコントロールできない」
「ぬるいね。それで戦えますか?」
よくある間違い・注意
- 手順を焦って先に右手(アンダー)を出す
- 苦しい顔をしない・視線を落とさない
- 圧がぬるい。「ぬるいね。それで戦えますか?」
- 焦る。「なんでそんな焦ってるんですか」→ スロー指定
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入口と出口
- 入口
- トップでハーフガードに入れられた
- 出口
- 腸骨とラペラで相手の2大起点を封じ、枕を作って足を引き抜き、胸と胸を合わせて制する
相手役に起きること
- 腸骨を押さえられてアンダーフックが入らない
- ラペラを引き出されて潜れない
- 枕で首を制され、足を引き抜かれてパスされる
09ハーフガードブレイク3
相手が強くてラペラを引き出す余裕がない時のブレイク。距離を取って相手の足の下からズボンをすくい、逆サイドに回ってから足の「時計回し」で絡みを抜く。
想定状況
- 相手が強く、襟(ラペラ)を持たれたくない/ラペラを引き出す余裕がない時。「スリーやツーにいける余裕もないぐらい相手が強い」場合の選択肢
手順(完全版)
(導入、反復・細部修正)
反復用の口伝: 「腸骨を持ちます。左手マットを押して後ろに下がる。相手の右足を下側から持つ。左膝上げて右膝も上げる。左膝たたむ。胸で下半身殺す。腸骨を押しながら逆サイド。左手アンダー、右手アンダー、ダブルアンダー。おでこをマットにつけてトントン。左足時計回し。抜いて、膝落として」
- 腸骨は持つ(これは比較的たやすく持てる)。ラペラは無理に出さない腸骨を持つ場面は確認できない
- 相手から距離を離す → 左手でマットを押し、右足を後ろに下げるこの動きは動画にない
- すると相手の足の下に空間ができる → その下に手を入れ、すくうように道着(ズボン/すねの裏)を持つ。持つ位置は「自立できるところでいい」この動きは動画にない
- 左膝を立てる → 右膝も立てるこの動きは動画にない
- 左膝を畳み、下半身を胸で殺す(相手の下半身に胸を被せて動きを封じる)この動きは動画にない
- こちらサイドでは勝てないので、腸骨を押しながら逆サイドへまっすぐ移動し、いつも通り相手の横に顔をつけるこの動きは動画にない
- 左手のズボンを離してアンダー、腸骨の右手も離してアンダー(ダブルアンダー)この動きは動画にない
- おでこをマットにつけ、肩で相手にプレッシャーをかけてトントントン(お尻を上げて詰める)この動きは動画にない
- ここからがツーとの分岐: ツーは左腕オーバーだったが、スリーでは右足で「時計回し」(足の回旋動作)をしながら左足を引く
- (補足: 腰切り下の動きを使って右足を前に切る。途中で止めない、もっと前へ。足を伸ばして左足を右足に重ねる → 胸で制する)
- 足首まで抜けたら両膝を開き、膝を落として丸くなる(危なくないように)この動きは動画にない
コツ・原理
- ブレイク時の「ニュートラルな位置」はツーでもスリーでも同じ
- 潜りスイープを防ぐために左手(の処理)を先に。右手はショルダーロックに。圧力を強くかける
- 頭の位置: いつも通り相手の横。頭が行き過ぎると反対に行かれる
- ガニ股にすると安定する
- 腕を引いて膝を伸ばす
- 膝を伸ばすことが足抜きの絶対条件: 「右足が相手に当たっているだけでは弱い。ストレッチ不足で膝が伸びないなら致命的」→ ちゃんと伸ばすと抜ける
「打たれるから死ぬ」(頭の位置について)
「痛くされるということを覚悟してください」(トップの圧は痛いのが正常)
「足が伸びてきた。前はずっと当たっていたのが、膝が伸びるようになった」
よくある間違い・注意
- 逆サイド(右手を差している側と同じ側)に頭を置く → 「打たれるから死ぬ」(左側に頭を置く)
- 右足が相手に当たったまま止まる → 足がずっと抜けない。膝を伸ばす
- 足を切る動きを途中で止める → もっと前へ
- 頭の位置を横にしない(正しい位置ならもっと相手が苦しい)
- 肉(皮膚)を掴まない
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入口と出口
- 入口
- トップでハーフガードに入れられたが、相手が強くてラペラを引き出す余裕がない
- 出口
- 距離を取って足の下からズボンをすくい、逆サイドに回って足の時計回しで絡みを抜く
相手役に起きること
- 距離を取られ、足の下からズボンをすくわれる
- 胸で下半身を殺され、逆サイドに回られる
- ダブルアンダーで圧をかけられ、足を時計回しで抜かれる
10サイドエスケープ→ハーフガード構築
(通しドリル)
抑え込まれた状態から、力を抜き、ブリッジと膝入れでハーフガードを組み、潜りにつなげるまでの一連の流れ。総復習で全部連続の通しドリルとして完成した。
入口と出口
- 入口
- サイドコントロールで抑え込まれている
- 出口
- ハーフガードが完成し、丸まって時計側を向き、潜りへ
相手役に起きること
- 前ならえで抱きしめられ、ブリッジで浮く
- 膝を体の中に入れられ、足を交差してハーフを入れられる
- 押されて起きられ、フレームを作られる
手順(完全版)
(導入、通しドリルで統合。矛盾はなく、がより詳細)
肩ブリッジの応用ルート: 右肩をマットにつけて肩ブリッジ → 傾いて → 胸を入れて → 左肘を入れて → ハーフを作っていく → 潜り込み → 起きるところまで。
- 押さえ込まれた状態から。まず力まない(「なんでそんなに力んでるんですか」×3。力を抜くのが最初の指導)動画のサイド下からの脱出は、この手順と同じか確認できない
- 腕を「前ならえ」の形にして相手を抱きしめる動画のサイド下からの脱出は、この手順と同じか確認できない
- かかとをお尻の方に持ってきてブリッジ動画のサイド下からの脱出は、この手順と同じか確認できない
- ブリッジして右膝を上げ、体の中(自分と相手の間)に入れる動画のサイド下からの脱出は、この手順と同じか確認できない
- 足を交差(クロス)→ しれーっと足をかけてハーフを入れる動画のサイド下からの脱出は、この手順と同じか確認できない
- ハーフを入れたらブリッジで押し、右膝を押していき、起きる動画のサイド下からの脱出は、この手順と同じか確認できない
- これでハーフガード完成。丸まって時計側を向き、フレームを作る動画のサイド下からの脱出は、この手順と同じか確認できない
- この状態で時計を見ながら潜り(潜りスイープ)へ動画のサイド下からの脱出は、この手順と同じか確認できない
コツ・原理
- 「ここまで来てやっとハーフガード(の攻防が始まる)」=エスケープからの構築は攻防の前段階として一連で身につける
- 手を上げてジタバタしない。「ここに置いて力を抜いていたらいい」
- エビ(ヒップエスケープ)で逃げてハーフガードに入るのが前提の流れ
- 上の人はこれを腰切り上/下で防いでくる(第五章)。前ならえ→抱きしめの目的は「胸を合わせる」ことなので、胸を離されたら膝入れは効かない。だからブリッジは相手が胸を合わせている瞬間に
「なんでそんなに力んでるんですか」
「ここに置いて力を抜いていたらいい」
よくある間違い・注意
- 力む(最頻出の指摘)
- 手をジタバタ動かす
- 胸と胸をつける・マウント方向を向く
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11考え方
(理合い・目を瞑らない等)と補強運動
技は力ではなく「理合い」の連鎖であり、それを高ストレス下で出すためのマインドセットとフィジカルの補強。
考え方(理合い・マインドセット)
- 「技は理合いが4つ繋がったもの」。力というより理合い
- 目を瞑らない。「殴られますよ。格闘技だから。殺し合いだから」
- 高ストレスの中でどれだけ出せるかが勝負
- 余計なことを考えない・言われていないことをしない
- 「成功体験を自分のミスで失敗にしない」
- 攻撃は単発でなく「嫌がられたら次」の連鎖(フローチャート)として覚える。「今までやったやつが繋がってくる」
- オートマチック禁止: 相手の反応を見て選ぶ
- 手順の先走り禁止: 襟がまだ外されていないうちに次へ行かない
- フィジカルの督促: 「技術がついても、スパーで本当にフィジカルと体が持つかが心配。フィジカルは要る」(本番=スパーは5分)。「頭はあるけど体がついてこない、ではひどく後悔する」
- 学習ツール: わからなかったところは、その日のうちにメモしておく
補強運動(手順つき)
腰切り下
腰切り上
ブリッジ
肩ブリッジ
その他
- 四つん這いで足を広げ、正面を向く
- 脇を閉めたまま腰を左右に切る×10カウント
- 注意: プルプル(余計な力み)しない。「そんな力入れない」
- 実技への接続: ブレイク3の足抜き(右足を前に切る動き)の基礎
- 両肘をつく(体を縦にする)
- 右肘と右膝に体重をかけ、左足を上にひねる
- 胸はなるべくマットに近づける
- 左手(肘)は脇を閉めて引く
- 逆サイドに行く時は右手の上に左肘を置いて同様に
- 注意: 「変に力まない」。前に進むのは意味がない、同じ場所で全部やる。後ろに倒れたらひっくり返るのでNG
- かかとをお尻に持ってきて両手で持ち、ハムストリング(大臀筋・下腹も)を使って腰をグッと上げる×10。肘は真っ直ぐ
- ×10。半身を作る・スイープ・エスケープ〜ハーフ構築の実技に直結
- 両襟を持ったままの自転車こぎ(正・逆)、足回し(横にゆっくり回す。蹴らない)、足交差
- 回転ドリル: 両襟持って丸くなり右膝→足をクロスして一周回る(正・逆)。ハーフガードの「ぺけして歩く」への布石
- 体幹分離ドリル: 横振り(上半身と下半身を逆にツイスト)→上下→組み合わせて「歩く」
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「殴られますよ。格闘技だから」(目を瞑ることについて)
「技は理合いが4つ繋がったもの」
「頭はあるけど体がついてこない、ではひどく後悔する」