マウント
最も有利なポジションの攻防。キープを最優先に、十字絞め・アメリカーナ・腕十字の意思決定ツリーで攻め、肩ブリッジ・エビ・アンダーフックの三種で脱出する。
01マウントポジションの原則
(キープ最優先・腰で動く・体重で抑える)
相手に馬乗りになる、柔術で最も有利なポジションの一つ。まず攻めることより「維持すること(キープ)」を最優先にする。

立ち姿の導入のあと、膝で挟む初期段階からハイマウント、最終形、相手が押してきた時の対応まで段階ごとにキープを見せる構成。秒数は字幕や画面の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。
手順(完全版)
- マウントはクローズドガードよりはるかに強い。クローズドガードは後ろにひっくり返される可能性があるが、マウントは割られにくく、重力的にも相手が常に下この動きは動画にない
- ただし上(マウント側)は、ブリッジ等で返された瞬間に一気に逆転される脆さがある。マウントを取ったら最優先は「キープ」。ここまで来た時点で十分優勢なので焦らない
- 座る位置は相手によって違う。固定解はなく、その都度しっくりくる位置を探す。位置調整は手ではなく腰で行うこの動きは動画にない
- 「上すぎ」にならない。お尻に体重を乗せて安定させる動画はお尻ではなく、膝を開いてお腹から相手の胸に体重を乗せる
- 体重を乗せた状態でできるだけリラックスする。力むと相手の反応を利用できないこの動きは動画にない
- 攻めは自分ができる引き出しの範囲だけで行い、攻め手を無理に広げない。下は必死に暴れてディフェンスしてくるので、逆転負けが一番ばからしいこの動きは動画にない
コツ・原理
- 世界チャンピオンでも基本はキープ重視。わざと崩す例外はある
- 「腰でしっくり動く」=ポジション調整は腕力でなく腰・尻の荷重移動で行う
- 「お尻に体重」で固定すると安定する
- いろんな人と組んで、いろんな人の体格での座る位置を体で覚える。それが打ち込みの目的で、試合でドンピシャに位置調整できるかにつながる
「めっちゃ有利なポジション」
「腰でしっくり動いてください」
「焦らない。全部焦らない」
「一人で頑張らない。相手の力が使えません」
よくある間違い・注意
- 技に入る際に足を大きく開いて密着が切れる(生徒の癖として指摘)。途中でも密着を保つ
- 力むこと自体が最大の敵。「一人で頑張らない。相手の力が使えません」
- ブリッジで返されての逆転負けが最も多い失敗パターン
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入口と出口
- 入口
- 相手に馬乗り(マウント)になった
- 出口
- ブリッジで返されず、しっくりくる位置に腰で座り直して安定している(キープできている)
相手役に起きること
- お尻に体重を乗せられて動けない
- 腰で位置を直され、返せるスペースがない
- 密着が切れず、ブリッジしても浮かない
02マウントからの十字絞め
(クロスチョーク)
マウントから両手で相手の襟を握り、襟のたるみを取って首を絞める、マウント攻撃の第一選択。
入口と出口
- 入口
- マウントで座る位置を調整し、相手の襟に手を差し込める
- 出口
- 襟のたるみが取れ、前傾してお尻に体重を落としながら絞まり、タップ。タップしたらすぐ緩めて横に降りる
相手役に起きること
- 襟を深く握られ、たるみを取られる
- 肩・頭を落とされ、体重が首に乗ってくる
- 絞まる(ゆっくり圧が強くなる)

ガード下から襟に両手を入れて絞める一連を、観客の前で近い角度から見せる短い実演。秒数は字幕や画面の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。
手順(完全版)
- マウントで座る位置を調整する。絞めが上がらない(決まらない)のは位置が悪いサイン。もうちょい前(相手の胸の上方)に座り直す。一回座る・お尻を浮かせて位置を直してから絞める動画はガード下からの絞めで、マウントの座り位置を直す場面はない
- クローズドガードからの十字絞めと同じ要領で、片手を襟にL字(手をL字にして深く襟を握る)で入れる。「L字で下、左で上」=左側の握りはクローズドガード時と同じ
- 右手も同様に襟へ。握り拳(相手の首元に当たる拳の位置)を保つ
- 持ち上げようとしなくていい。「襟のたるみを取るだけ」。そのために僧帽筋を上げる(肩をすくめる方向で襟のスラック=緩みを取る)襟のたるみを肩で取る説明は確認できない
- 腕を張り、胸を張る。大きく前傾して肩・頭を落とす動画はガード下からなので前傾せず、相手の顔を自分に引き寄せて絞める
- 前傾のままお尻に体重を落としていく。絞めの瞬間は肘を引きながら、おでこをマットにつけ、股を広げて腰を落として絞める動画はおでこをマットにつけず、肘を体に寄せて手首を返して絞める
- フィニッシュは急がず、ゆっくり圧を強める。勢いでやってもダメゆっくり圧を強める説明は確認できない
コツ・原理
- クローズドガードからの十字絞めと動きは同じだが「重力が逆」(以前は下から上、今回は上から下)
- 足はマットで軸を作る
- たるみ・緩みを取らないと絞めは決まらない。緩んだまま締めても苦しいだけで極まらない
- 絞めるときは息をしながら。いきなりギュッとやらない
- できない箇所は「機能的な問題(肩の可動域等)」と「技術の問題」を切り分け、機能の問題はストレッチ課題として先送りし、技は次へ進む
「これ(襟)のたるみを取るだけ」
「僧帽筋を上げるだけ」
「絞めるときはゆっくりですよ。ゆっくり」
「いろんな人とやって、いろんな人の位置でやる。それが打ち込み」
よくある間違い・注意
- 相手がタップしたらすぐ緩めて横に降りる。絞めたままだと相手の気管や首を痛める
- 位置が悪いまま腕力で絞めようとする。位置調整が先
- 「悪い癖で勢いでごまかしたらダメ。絶対あとで面倒くさくなる」
- 角度が変わると(上から・下から・斜めから)十字絞めが頭から消える。だからこそ反復
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03アメリカーナ
相手の手首をマットに押さえ、両腕を絡めて(フィギュア4)肩関節を極めるキーロック。十字絞めが防がれたときの第二選択。
入口と出口
- 入口
- マウントで十字絞めが防がれた。相手の手首を上からつかめる
- 出口
- 相手の手首をマットに押さえたまま肘が持ち上がり、肩が極まる
相手役に起きること
- 手首をマットに押さえられる
- 腕の下に手を通され、腕がらみ(フィギュア4)に固められる
- 肘を持ち上げられて肩が極まる

動画は同じアメリカーナを順を追って説明している。体重をかける説明は腕がらみを組む前に出てくる。秒数は字幕とプレビュー画像から読んだ目安で前後2秒ほどずれる
手順(完全版)
- 相手の肘関節あたりを押し、手首を上からつかむ(逆の手は「つまむように」=モンキーグリップ気味)
- 相手の手首をマット方向へ押さえ、自分の右肘を(相手の頭側の)マットにつける。拳をマットにつけて支える
- 左手を離して相手の腕の下に自分の手を通し、自分の手首をつかむ(フィギュア4/腕がらみの形)
- 極めの際は体を前に、自分の体重を相手の腕側に乗せる
- 「右手は下に、左手は上に上げる」=手首を押さえたまま肘を持ち上げる方向に極める
コツ・原理
- 腕の力比べでは勝負できないので「腰から動かす」。腕の筋肉で押そうとするとやられる
- 焦らず、相手の「フワフワなところ」(力が抜けた瞬間)に合わせて極めにいく
- 「手首を受けたら(正しく持てたら)分かる」=グリップの感覚を体で覚えるまで反復
- 相手が返そうとしたらサイドマウントへ移行して押さえ直す
「落ち着いて、焦らないで」
「(相手の)フワフワなところに合わせて」
「できるだけリラックス」
よくある間違い・注意
- 力比べになること。体重とリラックスで極める
- 焦って極めにいくこと。「落ち着いて、焦らないで」
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04マウントからの腕十字
(S字マウント経由)
相手が押してきた腕を足で制し、体を回して足を相手の顔にかけ、腕を伸ばして極める関節技。
入口と出口
- 入口
- マウントで相手が腕を押してきた
- 出口
- 相手の顔に足をかけ、おじぎするように重心を落として腕が伸びて極まる
相手役に起きること
- 押してきた腕を足で踏まれる(またはS字で制される)
- 体重で制圧され、足を顔にかけられる
- 支えがなくなって崩れ、腕が伸びる

ガード、サイド、マウントの3つの位置からの腕十字を、それぞれ3つのポイントに分けて説明し、最後にまとめて通す構成。秒数は字幕や画面の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。
手順(完全版)
- 相手が押してくる腕を見て、自分の右足で「踏めるかどうか判断」する。踏めるなら踏む(相手の腕・肘を足で制する)動画は足で腕を踏まず、手首と肘を持って相手を横向きにし、できた隙間に膝を入れて制する
- 踏まずに行く場合は「右足をS字にするだけ」でこちら側に持ってくる(S字マウント経由)動画はS字に足を運ぶ説明はなく、膝を入れたまま両脇を挟んで乗る
- 体重で大きく牽制(相手を制圧)してから足を回す
- 「先に足(を相手の顔に)かけて」から極めに入る
- おじぎするように重心を落とす。片足(もしくは肩側)しか支えがない相手はそのまま崩れる動画はおじぎして崩すのではなく、足をかけたあと後ろに倒れてお尻をつけ、腰を上げて極める
コツ・原理
- この体勢の不安定さは「全部相手に食わせる」=自分の体重を相手に預けてバランスを取る
- 相手に情報を与えないため、逆側の動きも普段から見せておく(フェイク)
- 腕十字が無理なら三角絞めへの切り替えもある
「先に足かけて」
「手(を)使うと終わりですよ」
よくある間違い・注意
- 極めに入る前に一回一回足を(中途半端に)かけてしまう癖 → 「先に足をかけて」から入る
- 手をマットにつく癖は返される。「相手が負けたくない状態で、左手をマットについてたら無理。払われてバーンと行かれる」
- 「手を使うと終わり」=手に頼ると崩される
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05マウントエスケープ1: 肩ブリッジ
(ウパ)
マウントを取られたとき、片肩を支点にしたブリッジで相手を浮かせて返す・崩す、エスケープの起点となる動き。
入口と出口
- 入口
- マウントを取られている。かかとをお尻の方に引いた
- 出口
- 相手が浮き、自分はすぐ丸まって半身になり、次のエビへ
相手役に起きること
- 片肩とおでこを支点にされ、斜め上に突き上げられる
- 浮く
- 相手が丸まって半身になり、スペースができる

導入アニメのあと、マウント下からのブリッジ返しを実演し、失敗する理由と肘と膝で逃げる流れまで扱う構成。秒数は字幕や画面の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。
手順(完全版)
- かかとを後ろ(お尻の方)に引くかかとを引く動作を取り出して見せる場面はない
- 片方の肩(例: 右肩)とおでこの辺りをマットにつけて支える「肩ブリッジ」の形を作る。手は小指をマットにつける肩とおでこで支える形の説明は確認できない
- 首がすくまないよう、首の形を作ってから上げる首の形を作る説明は確認できない
- 真上ではなく肩とお尻の方向へ「斜め上げ」。下半身を使って一気に「ブンッ」と爆発的に突き上げる
- ブリッジで相手を浮かせたら、すぐ丸まる
- 半身になり、右つま先を出してかかとを後ろへ送り、次のエビへつなぐ
コツ・原理
- 「胸を突いていると負けてしまう」——ブリッジ後は常に丸まる
- 遅いと本番では絶対無理。勢い・タイミングが重要
- 相手が「ドーン」と体重を乗せてくる瞬間に合わせて返す(乗る瞬間にタイミングを合わせる)
- トレーニングとしては左右10回ずつ反復。ブリッジ系はマウントエスケープの基礎になる身体操作
「胸を突いていると負けてしまう」
「一気にブンッと。遅いと本番では絶対無理」
よくある間違い・注意
- ブリッジ後に胸を張ったまま(伸びたまま)でいること。丸まらないと再マウントされる
- ゆっくりやる癖。ドリルでは丁寧に、実戦想定では爆発的に
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06マウントエスケープ2: エビ
(ヒップエスケープ)
お尻を横に出して相手の膝と自分の間にスペースを作り、足を抜いて逃げる基本エスケープ。肩ブリッジとセットで使う。
入口と出口
- 入口
- 肩ブリッジで相手を浮かせた直後
- 出口
- 相手の膝と自分の間にスペースができ、足を抜いて逃げる
相手役に起きること
- 膝を手で押され、肘を差し込まれる
- お尻を横に出され、膝との間にスペースが空く
- 足を抜かれる

立ったままの説明のあと一人でのエビを見せ、次に立った相手の脚を押しながら後ろへ進むドリルを繰り返す構成。秒数は字幕や画面の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。
手順(完全版)
- 肩ブリッジで相手を浮かせるこの動きは動画にない
- 浮いたら丸まり、相手の膝を手で押す。肘を相手の膝との間に入れる動画は相手がマウントではなく立った状態で、その脚を手で押す
- 右足はつま先立ちにしてかかとを送り、相手の膝を押しながら右足で待つつま先立ちでかかとを送る細部は確認できない
- お尻を横に出す(=エビ)。相手を押しながらお尻を上下に動かして下がる・ずらす。「もうずっと押しっぱなしでいい」
- 一発で逃げられないので、相手が戻ってきたら右肩を前の状態のまま体勢を落とし、もう一度繰り返す動画は相手が立ったまま進むドリルで、戻られてやり直す場面はない
- 上半身は左に、下半身は右にひねる(体の分離)上半身と下半身を逆にひねる説明は確認できない
コツ・原理
- 「上げることよりも、押して足を使って横に移動することを考える」
- 最初のブリッジが強くない限り逃げられない
- 形は後からうまくなる。今は「緊急避難」として足と手を使って逃げることが最優先
- 頭で押す必要はない。「足だけでよかった」=余計なことをしない
- エビが決まった後にためらわない。「行けたら行く。察知して足を入れる」
「上げることよりも、押して足を使って横に移動することを考える」
「エビをする。余計なことしない」
「相手から逃げるというのを忘れない。(実戦なら)殴られる」
よくある間違い・注意
- 持ち上げようと力比べをするのは本末転倒
- エスケープは形の練習ではなく脱出が目的。「相手から逃げるというのを忘れない。(実戦なら)殴られる」
- 決まった後のラグ(ためらい)で好機を逃す
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07マウントエスケープ3: アンダーフックエスケープ
相手の脇下に腕を差し(アンダーフック)、差した手と逆方向を向いて半身で起き上がり、バック方向へ回るエスケープ。
入口と出口
- 入口
- マウントを取られている。相手の脇の下に腕を差せる
- 出口
- 差した手と逆を向いて半身で起き上がり、バック方向へ回って上になる
相手役に起きること
- 脇の下に腕を差される
- 密着したまま逆方向を向かれ、肩の力で体重を伝えられる
- 起き上がられてバックを取られる
手順(完全版)
- 前腕を相手に当て、脇下へ腕を差す(ドリルでは四つん這いの相手に対して行う)動画は脇を差して起き上がる脱出を扱っていない
- 右手を差したなら左方向を向く。左手なら右方向(差した手と逆を向く)動画は脇を差して起き上がる脱出を扱っていない
- 足の力ではなく肩の力で相手に体重を伝える。「足は補足(動くための補助)」動画は脇を差して起き上がる脱出を扱っていない
- 左肩をマットにつけてから起きる動画は脇を差して起き上がる脱出を扱っていない
- 息を吐いて体の反り上げ→アンダーフック→トップの位置へ動画は脇を差して起き上がる脱出を扱っていない
- 回って手をつき、バック方向につけて起き上がる(アンダーフック→回す→回って→バックを取りに起きる)動画は脇を差して起き上がる脱出を扱っていない
コツ・原理
- 力を相手に伝える。「力が勝手に一人で決まってるだけ」=自分の中で力んでも相手に伝わらなければ意味がない。抱きしめるように密着
- 「離れると死ぬ。定期的に近くに行かないと」=常に密着
- 呼吸: 息を止めたら意味がない。吐きながら「はっはっはっ」のリズムで動く
- 最初の一手(どちらの手を差すか)の判断を間違えない。「最初の一発のフィーリングをもう変えない」
「死にますよ。相手は殺しに来ますから」(息を止めることへの警告)
「離れると死ぬ。定期的に近くに行かないと」
「最初の一発のフィーリングをもう変えない」
「余計なことをしない」
よくある間違い・注意
- 成功した側と逆に行ってしまう(成功例を自分で失敗にしない)
- 息を止めて力むこと
- 左右差: 苦手側(例: 左)は反復で埋める(生徒が「左が全然できない」と自覚)
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08エスケープへの「上の対応」
(膝スイッチ・バックテイク→チョーク)
下の相手が肩ブリッジ等で逃げようとしたとき、マウント側が襟グリップを保ったままベースを切り替え(膝スイッチ)、バックを取ってチョークで仕留める対応。
入口と出口
- 入口
- マウントで右手で襟を持っている。下の相手が片ブリッジで逃げようとした
- 出口
- 襟を持ったまま膝スイッチで残り、脇をすくってバックを取り、チョークへ
相手役に起きること
- ブリッジしても、襟を持たれたまま膝スイッチで残られる
- 斜め後ろに倒れ込まれ、肘とグリップで逃げ道を塞がれる
- 脇をすくわれ、フックを入れられてバックを取られる
前提: 膝スイッチ(基礎動作)
- 正座→片膝立ち。かかとに体重を乗せ替え、足を広く開く
- 膝をスイッチして向きを変える。後ろを見ておく
- NG: 片方のかかとに体重が乗りっぱなし/足が狭い
- 家で一人練習できる基礎動作
手順(完全版)
- 大原則: マウントで右手で襟を持つことがゴールであり生命線。どちらに転がってもこの襟さえ持っていれば十字絞めにいける。「勝ちを確信した時ぐらいしか離さない」動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
- 下の相手が片ブリッジで逃げようとしたら、まず牽制する(バック側も振っておく)。相手がこっちに来たら逆側を左手で牽制動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
- 相手がこちらを向いたら、襟を持ったまま「このまま何もせずに十字絞め」が決まる形になることも多い動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
- 崩されそうなら: 右膝を立てる。お尻・かかとに体重を当てながら(腰を切って)残る。膝と膝を寄せる動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
- 左手を相手の肩口に差し、膝スイッチでピタッとつける動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
- 左肘をマットに当てるように「左斜め後ろ」へ倒れ込む(真下すぎはNG、相手の足が来る)。左肘とグリップは離さない。「これがある限り相手は逃げられない」動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
- 右手を離して脇取り(相手の脇をすくう)、しっかり握る動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
- 相手の足が絡んでくるので、左手は左脇の下へ動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
- 右足を離してつま先立ちし、肘の方に回る。右足の指でフックを入れてバックにつく動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
- バックからチョーク(裸絞め。第六章)へ動画はハーフガード下からのバック取りで、マウント上で守る場面はない
コツ・原理
- バックは「これはこれで強いポジション」として独立した新ポジション扱い
- サイドマウントまで行って相手が十字絞めを嫌がって反応したところでバックテイク。「そしたら相手は何もできない」
- カリキュラム構造: オフェンス→ディフェンス→その対応、を交互に積む。相手の立場になって技を磨く
「(襟は)勝ちを確信した時ぐらいしか離さない」
「これ(左肘とグリップ)がある限り相手は逃げられない」
「そしたら相手は何もできない」
よくある間違い・注意
- 倒れ込む方向が真下すぎると相手の足が絡んでくる。斜め後ろへ
- バックで足を組む(クロスする)と足関節(アンクル)を取られる形になるので組み方に注意
- 襟グリップを安易に離すこと
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09サイドコントロールの攻撃連携
サイドコントロール(サイドマウント)上から、相手の腕の出し方に応じてキムラ・十字絞め・アメリカーナを連続して狙う連携。
入口と出口
- 入口
- サイドコントロール(サイドマウント)で相手を押さえている
- 出口
- 相手の腕の出し方に応じて、キムラ・十字絞め・アメリカーナのどれかで極める
相手役に起きること
- オーバーフックしてきた腕を脇からすくわれる(キムラ)
- 襟をタイトに持たれて引かれる(十字絞め)
- アンダーフックから腕がらみに固められる(アメリカーナ)

サイドコントロール上からの攻めを複数、膝立ちからの動きも交えて順に実演する長めの構成。秒数は字幕や画面の時刻から取った目安で、前後2秒ほどずれることがある。
手順(完全版)
- キムラ: 相手の左オーバーフックに対し、脇の下をすくい、足の方に腰を切る。胸と胸を合わせないとキムラグリップは持てない
- 十字絞め: 左手で相手の右襟を、襟の下にタイトに持つ。「これだと相手は腕を捉えられない」。お尻を浮かせて体幹を返し、引くこの動きは動画にない
- 相手が押してきたら→ラペラ(道着の下襟)を使う展開へこの動きは動画にない
- アンダーフック→アメリカーナ: アンダーフックがあるからいける。左手で相手の手首、アンダーフックの手は自分の左手首を持つ(フィギュア4)。足の方を向いて腰を切る動画はアメリカーナを言葉で触れるだけで、アンダーフックから組む場面はない
- アンダーフックからの「V十字」(細部は未確認): そのままだとかからない→フリーになった左手を使ってロックし、タイトに持ち直す。押さえ込みながらタイトに持ち、持ったら引き上げるこの動きは動画にない
- サイドマウントのキープ自体の要点: 足(のコントロール)を押さえたまま維持する。「足が無くなったらエビされる」。体重を抜いておいて回すと自然と体重のかかる位置が変わる。重心を移動させてから押さえ直す動画は相手の足を押さえず、手を相手の肩に置き、自分の足を大きく開いて上から体重を預けてキープする
- (関連)サイド上からショルダーロックをかけたら、相手の腕の状態を目視して次の一手を決める(伸びていれば詰める)
コツ・原理
- 相手の腕の状態を「目視」してから次の一手
- 「空手の型稽古のようにずっと反復する」「細かく言い出すとキリがない。まず一通り」
- サイドマウントまで行ったら「もう十字絞めしかない。狙い続ける」→嫌がった反応にバックテイクを合わせる
- アンダー/オーバーそれぞれの分岐の完全版(輪っか→腕十字への合流、腸骨を押す理由、上の対応)は第五章 サイドコントロール
「胸と胸を合わせないと持てない」
「足が無くなったらエビされる」
「細かく言い出すとキリがない。まず一通り」
よくある間違い・注意
- 胸と胸を合わせずにキムラグリップを取りにいく(持てない)
- 足のコントロールを失うこと(エビで逃げられる)
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10マウント攻撃の意思決定ツリー
マウントからの攻めを「迷わない」ためのルール。常に十字絞めを起点に、エラーが出たら順に切り替える。
手順(完全版・通し実践)
- 念頭に十字絞めを置く(常にこれが第一選択)動画はマウントのキープだけで、攻めの順番は扱っていない
- 十字絞めにエラーが出たら→(現段階の引き出しでは)アメリカーナ動画はマウントのキープだけで、攻めの順番は扱っていない
- アメリカーナでもエラーが出たら→サイドマウントに切り替える動画はマウントのキープだけで、攻めの順番は扱っていない
- サイドマウントに切り替わったら、また十字絞めを狙う。「もう十字絞めしかない。狙い続ける」動画はマウントのキープだけで、攻めの順番は扱っていない
- 相手が十字絞めを嫌がって反応したところでバックテイク動画はマウントのキープだけで、攻めの順番は扱っていない
- 返された(負けた)場合: そのままクロスガード(クローズドガード)へ。足をクロスし、腹筋を使い、左手で相手の背中を引きつけ、そこから十字絞め。肘・脇を締める動画はマウントのキープだけで、攻めの順番は扱っていない
- 逃げられたらエスケープ側(エビ・足かけ)へ移行し、攻防を続ける動画はマウントのキープだけで、攻めの順番は扱っていない
コツ・原理
- 「攻めてるだけなのに疲れてる自分をダサいと思え」=力まないことが一番強くなる方法
- 力んでいると脳に酸素が回らず認識できない→覚えが遅くなる。呼吸を直す方が早い
- 角度が変わると(上から・下から・斜めから)同じ十字絞めが頭から消える。三角も同じ——だからこそ反復
- 用語の共通化が前提。「指示する時の定義がわからないと何もできない」
「攻めてるだけなのに疲れてる自分をダサいと思え」
「とりあえず十字絞め」
「もう十字絞めしかない。狙い続ける」
よくある間違い・注意
- ツリーに無い技へ飛びつく(自分の仕事の場所を増やさない、原則と同じ)
- エラーが出ているのに同じ技に固執する(「エラーが出たよ」と声をかけられたら切り替える)
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11呼吸法・三角絞め
呼吸法
技の最中に息を止めない。吐きながらリズムで動くことが、脱力・持久力・学習速度のすべてに効く。
- エスケープ中: 息を止めたら意味がない。吐きながら「はっはっはっ」のリズムで動く
- 極めの最中: いきなりギュッとやらず、息をしながら極める。「息をずっと止めちゃダメ」
- 攣りそうになるのは力み。「自分にまず勝たないとダメ」=リラックス
- 力んでいると脳に酸素が回らず、状況を認識できず覚えも遅くなる。呼吸を直す方が早い
- エスケープの反復でも力みすぎない・息を止めない
- 「息をずっと止めちゃダメ」
- 「自分にまず勝たないとダメ」
三角絞め
足で相手の首と腕を絞める技。本章ではサイドマウント→十字絞めの流れから初めて登場した。
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- サイドマウント→十字絞め→「三角いきましょう」で三角絞めへ移行
- 矯正ポイント: 「もっとつける」「もっと入れ、奥に」——足を深く、密着させる
- 手順の細部は未確認。教わったのは深さと密着の直しだけ
- 腕十字で手を使って崩されそうなときの切り替え先として「三角ですよ」と言及あり
- 三角絞めの完全版は第一章 第三節
- 「もっと入れ、奥に」
- 「これは綺麗です」「完璧じゃん」(生徒の三角への評価)